Press 業界誌 — 私塾界「疾風の如く」vol.174
SHIJUKUKAI

若手塾長のオピニオン情報誌
〈疾風の如く〉川上 大樹

塾業界誌「私塾界」の若手経営者連載コーナー〈疾風の如く〉vol.174 に取材いただきました。 エイメイ学院との出会い、自身の不良時代、塾長から託された運営、そして16校舎へ—— エイメイグループの転換点を語った記事です。

貧乏な家で育った、
ただの不良だった。

塾に通えるお金もない。
それでも手を差し伸べてくれたのが
エイメイ学院だった。

塾が人生を変えてくれたと言ってもいいだろう。
だからもっと大きくしたい。
一人でも多くに「教育」を届けたい。

— 川上 大樹
私塾界「疾風の如く」vol.174 川上大樹 取材掲載
— 私塾界 vol.174「疾風の如く」
— Chapter 01

「勉強したいか? ならお金は気にするな

今思い出しても涙が出る。 エイメイグループの代表・川上大樹は当時、学校で先生をいつも困らせる俗に言う不良だった。 母子家庭で家庭の経済事情も苦しい。 ただ、中学校の部活で出会ったハンドボールにのめり込み、高校は強豪校に進みたいと考えるようになった。 しかし、これまでまともに勉強したことはなく、学校の先生にも「無理だ」と言われていた。

そんな折、友人に誘われて学習塾の無料体験に参加する。 それが、現在代表を務めるエイメイ学院だった。

最初は「とりあえず無料期間だけでも」という気持ちだったが、まず授業がとてつもなく面白い。 そして何より、先生たちが自分を肯定してくれた。 志望校を聞かれ

「○○高校です。まあ、無理なんですけどね」

と自嘲する川上に、先生は真剣な眼差しで 「本当に行きたい気持ちがあるのなら、頑張ったほうが楽しいぜ」と言ってくれた。 それから母親に頼み込んで継続通塾させてもらい、成績もグングン上昇した。

ところがあるとき、手違いで長らく月謝が未払いになっていたことが発覚する。 母親と共に謝罪に行き、分割で支払う旨と退塾の意思を告げた。 しかし塾長は「勉強したいか?」と一言。 「したいです」と答える川上に

「じゃあ、お金は気にしないでいい。
塾にいろ」

とまで言ってくれたのだった。

— Chapter 02

入社後数年で運営を任される

こんな大人がいるのか! と、もう衝撃で」と語る川上。 塾長だけではない。塾の先生たちはみな、生徒に一生懸命だった。 「それで、エイメイの先生たちみたいな大人が学校にいたら、学校はすごく良くなると思ったんですよ」と川上。 教育学部に進み自らも教員となる夢を抱いた。

ところが、教育実習中に大きな違和感を覚える。 自らの過去も影響してか、問題を抱える生徒の扱いがうまかった川上。 彼らを教室に入れて授業をしたら、先生から「迷惑だからやめてくれ」と言われてしまったのだ。 「これが学校の現実かと思うと、一生かけて自分がいるべき場所ではないなと」。 そして恩ある〝母校〟の門を叩いたというわけだ。

当時は1校舎のみの小さな塾だったが、塾長はかなり個性的な人で、あるとき 「やりたいことがあるから」と、塾の運営を川上に任せたいと言い出した。 そのときまだ大学を出て数年。 「無理ですよ!」と慌てる川上に「いや、お前はできるよ」と取り合ってもらえない。

完全に手探りの中、法人化や2校舎目の展開を成し遂げていったが、 現在16校舎、生徒数1,060名。 結果を見れば、前塾長の慧眼がいかに優れていたかということだろう。

— Chapter 03

エイメイを支える3つの転換点

ここまで塾を展開する上で、転換点が3つあったと言う川上。

1つ目は、卒業生が(講師・社員として)戻ってくる塾になったということだ。 その受け皿を作る意味でも、事業規模を大きくしていきたいと言う。 資金繰りに苦しんでいたとき、自分の貯金を差し出した社員までいた。

2つ目は、単なる「学習塾」ではなく「教育学習塾」を標榜するようになったことだ。 あるとき生徒たちが、いたずら心から警察沙汰になるような悪さをしてしまった。 「責任をとって塾をたたむ」と言う川上に、生徒たちも泣いている。 しかし保護者の

「いま教室をたためば、
この子たちは一生それを背負うことになる」

という言葉にハッとし、自分の責任の取り方は人としての「教育」を届けることだと思い直した。

最後は、商標を取ってまで「自学自伸」というスローガンを掲げたことだ。 先生がカリスマになりすぎ、受け身の生徒が増えてしまった反省から生み出されている。 目標達成に向けて自分で課題を考え、取り組み、解決することで自身を成長させ、伸びる人になって欲しいという意味の言葉だ。

そんな数々のドラマに支えられてきたエイメイと川上。 しかし今でも、小さな個人塾だったころの思いは忘れていない。 そこに集う生徒や社員たちのためにも、まだまだ会社を大きくしていきたいと言う。

— Other Press / その他の取材

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